私は日記を書きたかった

死ぬのは怖い

未来の私は死んでいるので

日記も詩も書くことはできない

だから私は日記を書いておくべきだった

いまさら帳面を広げても

口から汚らしい内臓が出てきて

白い頁を黒く染めるだけ


誰かある、ここへ、ペンを持て!

私の代わりにすべてを書きだすペンを…


あとはただ、祈り

自分の棺の蓋をしめるのみ