わたしは土中の雌ミミズ

義母のやつが鎌を振るったせいで

わたしの口は切り飛ばされた

わたしの口は太陽にかみついて

そのまま世界は終わった

太陽のかけらを拾い集めるために調査隊が派遣される

その前の晩、調査員のへそにもぐりこんでやった

おろかな彼は遠征中に妊娠し、

尻から巨大な雄ミミズをひねり産みおとした

わたしはそのミミズを丸呑みして

天にのぼって太陽になった


それが今の世界である