誰だって雪の中を歩いていくような孤独を飼っている
ずぶ ずぶ ずぶ
と真っ黒い雪に足を沈めながら進むしかない
うしろからは赤い口をめくりあげた狼の群れ
この腐った身は重力のくびき
手も足も、眼球も耳朶もちぎれて飛んでゆく
錆びた鉄の森を抜ければ、雪原
どこまでも白い ただただ白い
どんな白より、もっと白い
白
ここには
未完の
未然の
無目的な
詩が置かれている
明日の快楽と享楽のために
誰だって雪の中を歩いていくような孤独を飼っている
ずぶ ずぶ ずぶ
と真っ黒い雪に足を沈めながら進むしかない
うしろからは赤い口をめくりあげた狼の群れ
この腐った身は重力のくびき
手も足も、眼球も耳朶もちぎれて飛んでゆく
錆びた鉄の森を抜ければ、雪原
どこまでも白い ただただ白い
どんな白より、もっと白い
白