たるんとしたその重みは欲望への供物
ひらかれた峡谷に彷徨いこむアナコンダを
キリキリとしめ上げてやりたい
おまえのアナコンダは小さく悲鳴を上げ
びちちびちち と、のたうちまわり
白いげろにまみれながらちぢんでゆくのさ
精気を吸って太くなったわたしのふとももは
ただ、ぶよぶよと揺れるようにわらっている
ここには
未完の
未然の
無目的な
詩が置かれている
明日の快楽と享楽のために
たるんとしたその重みは欲望への供物
ひらかれた峡谷に彷徨いこむアナコンダを
キリキリとしめ上げてやりたい
おまえのアナコンダは小さく悲鳴を上げ
びちちびちち と、のたうちまわり
白いげろにまみれながらちぢんでゆくのさ
精気を吸って太くなったわたしのふとももは
ただ、ぶよぶよと揺れるようにわらっている
私は日記を書きたかった
死ぬのは怖い
未来の私は死んでいるので
日記も詩も書くことはできない
だから私は日記を書いておくべきだった
いまさら帳面を広げても
口から汚らしい内臓が出てきて
白い頁を黒く染めるだけ
誰かある、ここへ、ペンを持て!
私の代わりにすべてを書きだすペンを…
あとはただ、祈り
自分の棺の蓋をしめるのみ
誰だって雪の中を歩いていくような孤独を飼っている
ずぶ ずぶ ずぶ
と真っ黒い雪に足を沈めながら進むしかない
うしろからは赤い口をめくりあげた狼の群れ
この腐った身は重力のくびき
手も足も、眼球も耳朶もちぎれて飛んでゆく
錆びた鉄の森を抜ければ、雪原
どこまでも白い ただただ白い
どんな白より、もっと白い
白
わたしは土中の雌ミミズ
義母のやつが鎌を振るったせいで
わたしの口は切り飛ばされた
わたしの口は太陽にかみついて
そのまま世界は終わった
太陽のかけらを拾い集めるために調査隊が派遣される
その前の晩、調査員のへそにもぐりこんでやった
おろかな彼は遠征中に妊娠し、
尻から巨大な雄ミミズをひねり産みおとした
わたしはそのミミズを丸呑みして
天にのぼって太陽になった
それが今の世界である
手なぐさみとも言う
セックスはずっとしてない
せいきはいじる
いったあと違和感が残ってたので禁欲した
1週間やりすごしてこわごわやってみたら
ニューッて感じがあって止まりそうになったけども
そのまま突っ走ったら、いけた
なんというか
甘やかなふしぎないきだった
下腹が疼くのであけてみたら
ヴァップブァバァーッという汚らしい呪文とともに
虹色の内蔵が飛びだした
便秘が明けたときのような解放感
とともに、もう子供は産めませんというお札を貼られる
あん あん あん
軽くなった体で不浄ともお別れ
下界の、ドス黒い人間の群れ(白目の白だけが無数にギラギラしている)
そのカタマリにダイブする
いく いく いく
ああ、何もかも
しぼり出したいしぼり出したいしぼり出したいしぼり出して
出して出して出してやりたい