ピッチャーゆっくりしたモーションで投げました
バッター見逃し、キャッチャーがピッチャーの頭をキャッチして丸飲み
ストライク、三振
バッター怒り浸透、糞もたれ流しだ

それでいい
それが美しい

監督がなぐさめます

ベンチのなかは、生あたたかいババアの胎内だ
おまえの頭は糞となって生まれ直すだろう

監督!

祝福を… !

おや、ピッチャーは感動に打たれ自爆しました
グランドに飛び散った、色鮮やかな怪獣の内臓
拍手、大拍手
回はラッキーセブン、それでは皆さん「わたしを野球に連れてって」を歌いましょう

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ピンクの色をしてる
(ピンクの言語で話そう。)

言語は、音楽と、同じ である
の「である」を、で/あ/る/に分解

言語 は捨てる
音楽 はすでに無い

で・・・・・電気信号

あ・・・・・汗

る・・・・・フィニカプテルス ロセウス

フィニカプテルス ロセウスは一本足で立つ
彼らの膝をのばすことは、膝をまげること
立つ土下座、座る起立

ピンクの空を、
土下座のカタマリが縷々累々と飛んでくる

それはもう「る」じゃない、それは「す」だ
群れをなすすすすすすが発熱して地獄の暑さ

たらり、たらりと
流れてくるものあれはなんなんです?

それは汗です。

すの汗は(、)

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わしは好き者であるから
思いついた下衆はなんでも成する

人間の肌とか粘膜は
だいたいぬめっこいものが好物でな
脳髄はそういう触りを喜ぶようにできている

特に摩羅だな、
舌や瞼や尻の穴などもそうだ

ぬめいもの、ナメクジ、みんみず、どぜう
そんなものをたくさん捕まえてこさせてな
風呂にして入るのだが、けっこうな極楽地獄だ

やつらがわしの肉の下でな、苦しそうにのたうつのだよ
それがまた強烈な電気で、わしの神経が痺れるようなのだ

おう、おう、おう

精をこすり出してやるとな、
またいっそう身もだえて
わしにむしゃぶりついてくる

いやいや、ものの例えじゃよ
そういう女がたまにおるという話だ
山深い湯治場で飯盛りしてるような女よ

しかしまあ人間は

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天をつきさす鋼鉄のパイロンは、腐ったバベルの臭い

その裂け目からには、
静脈色のランプの明滅や、
からまり合いながら暴走する
チューブの群れが見える

いよいよ欲望の鋭角を反らせて、

咆哮、爆発

腐食した金属大地は恐怖にふるえ、
粘っこい失禁をした

勢いも猛々しく、パイロンは天をつき破り、
地獄の第二圏へと突入を始めた

止められない欲望の楽団が、
あまい痴呆の声で讃歌する

内部チューブは重々充満、
存分に鉄のスピルムを放出、
静かにオプスを終える

白濁の沼地と化した荒野に
なま臭い風がたむり、
夕暮れが空をえぐっていった

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かわいた砂漠の皮膚のしたを

地下水のように血脈が蜿蜿うねっている

どろりとした黒い血が

おまえの欲望を溶かしこんで

わたしの熱いほとへとそそいでいる

絞めてやろうか そのだらりとしたふぐりを

おまえの喉仏がナムナムと上下するのが丸見えだ

三月十日みつきとおか 伸ばしに伸ばしたこの爪で

おまえの頸動脈をひと裂きさ

鉄錆の軋んだ音が響いて

聞こえない叫びが森にこだまするだろうよ

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